肉離れ

  • ダッシュをした際に、急に太ももの裏が痛くなった
  • バスケットでステップ、ジャンプ動作で太ももが痛い
  • テニス・ランニングでふくらはぎに激痛がはしった
  • 柔道や相撲、格闘技などで投げ技をした際、胸部・腕・背中が痛くなった
  • 運動をしていたら、急に痛くなり患部が青紫色になった

そもそも肉離れとは?   清須市いけむら接骨院

スポーツ外傷の一つで、筋肉が部分断裂または完全断裂することをいいます。

下肢の筋肉に起こることが多く、急なダッシュやジャンプをした時に発症しやすい怪我で筋肉が引き伸ばされると同時に収縮するときに起こる筋肉の断裂です。部分的に断裂することが多いですが、まれに筋肉が完全に断裂してしまうこともあります。

例えばダッシュするときにハムストリングス(太ももの裏の筋肉)はギュッと収縮しますが、ここから走り出して膝を伸ばす動きに切り替わると、収縮している筋肉は無理やり引き伸ばされる状態になります。この張力の差が肉離れを引き起こします。

肉離れが起きやすい部位として、ハムストリングスや大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)に起こることが多いです。サッカーやハードルでは内転筋(太ももの内側の筋肉)にもよくみられます。また希ではありますが上肢(腕)や腹筋、胸筋にも起こることがあります。

肉離れの症状および対処法は?   清須市いけむら接骨院

肉離れを発症したときは、『ばちっ』・『ぶちっ』など自身で断裂音を感じることがありますが、軽度であれば無音で急に痛みが出現することもあります。外見上の変化としては“腫脹(腫れ)”、“陥凹(へこみ)”、“皮下出血(内出血)”などがみられ、皮下出血を起こしていれば青紫色になる症状がみられる事があります。

肉離れなどのスポーツ外傷を起こした際には、初期治療として応急処置が大切になってきます。

これまでの応急処置の考え方としては、[RICE]が基本と言われてきました。RICEとはRest(安静)、ICE(冷却)、圧迫(compression)、挙上(elevation)の略ですが、最近ではPOLICE(ポリス)という考えで応急処置を行うべきではないかと言われています。

RICEのR(Rest:安静)が、P(Protection:保護)O.L(Optimal Loading:適切な負荷)に置き換わり、負傷した部分をまったく使わない安静状態が続くと、怪我からの復帰が遅くなってしまうことがあるからです。

特に内出血の拡大を防ぐ為に受傷直後のアイシングが重要です。

治療とスポーツ復帰は?    清須市いけむら接骨院

当院では、肉離れが起きてしまった場合まず損傷箇所をアイシング・包帯で圧迫処置し、内出血の拡大を防ぎます(発痛物質の産生抑制、炎症反応と組織破壊の抑制)難しいことを言ってますが…..要は内出血の範囲が拡がってしまうと早期復帰へと時間がかかってしまうからです。また痛みの程度によっては松葉杖を使って免荷(非荷重)での生活をして頂き、損傷部位の回復をはかります。

当院でのリハビリは、電気療法と理学療法を併用して痛みの改善をはかりながら、患部外トレーニングから行っていきます。次に痛みが消失したら軽めの運動から始め、患部の筋機能回復を目指し、スポーツ復帰できるよう最大筋力の改善までトレーニングを行っていきます【コンディショニング】肉離れの治療期間は、軽度なもので3~4週間、2~3か月程です。

また、いけむら接骨院では超音波画像装置(エコー)・整形学的検査法を使って損傷範囲、損傷程度も評価します。損傷状態によっては、整形外科での穿刺(患部にたまった血腫を抜く)が必要な場合あるからです。当院では最寄りのスポーツ整形外科とも連携をとっており、患者さんにとって最善最良の体制が整っております安心してご来院ください。

代表 柔道整復師 池村三行
執筆者

代表 柔道整復師 池村三行

治療家歴 36年